32ビットBtrieveデータブラウザー
簡単操作でBtrieveファイルに手軽にアクセス
検索結果は利用しやすい形式で出力可能
BTOOLの機能を継承した32ビットGUIツール
従来のBTOOLはコマンドライン起動のユーティリティ集でしたが、BTOOL97ではBTOOLの機能をベースに統合化とGUI化を行い、パワーアップしています。
Btrieveデータブラウザー
ファイルの定義にはdbMAGICの辞書出力ファイルに加え、DDFをサポートしているため、汎用的なBtrieveデータブラウザとして使用できます。また、Jetデータベースからファイルの定義を取得して、Btrieveファイルに変換することも可能です。
非定型的な検索も効率的にサポート
検索結果を画面上で確認しながら、さらに検索を続けることで絞り込みができますので、データメンテナンスや非定型業務にも適用できます。
データ変換機能で他のシステムとも連携
検索結果の出力では、Btrieve形式に加えテキスト形式(固定長、カンマ区切り)、HTML形式、Jetデータベース形式をサポート。カンマ区切り形式を利用すればEXCEL97とも連携可能。幅広く活用できます。また、データ出力後、関連付けられたアプリケーションの自動起動もサポートしているので、スムーズな運用ができます。
実行モードをサポート。(ver2.1からの新機能
システム開発者が指定した機能(48項目から選択)だけが使用できる実行モードを持っています。
BTOOL97起動時に実行モードで起動することを指定できるので、dbMAGICからコールして検索やデータ変換の部品のように使用する場合も万全です。
検索条件の記憶(ver2.1からの新機能)
ツリー表示部に過去のデータを記憶できるようになりました。以前に行った検索の再現が簡単に行えます。また、検索元ファイルにレコードが追加されたり、変更されている場合には、それを検知して自動的に再検索を行います。以前の検索条件を参考にして、新たに検索条件を追加したり、出力形式を変更したりすることも簡単です。(実行モードでの抑制も可能)
BTOOL97の用途
EUC(エンドユーザーコンピューティング)
非定型的な検索機能を提供し、切り出したデータをEXCEL97に渡すなどして、自由な切り口でデータ処理を継続できます。dbMAGICのプログラムから、BTOOL97をコールすることでこのような処理が簡単に実現できます。
データ変換
BTOOL97はdbMAGICのデータを様々な形式に変換することが可能です。変換時にはレコード絞り込みや、項目を減らしたり順序を変更するオペレーションも可能です。変換形式には、テキスト(固定長、CSV)、Btrieve形式、JET形式(mdb)、HTML形式がありますが、特にJET形式では、データをインポート(mdbをBtrieve形式に変換)することも可能です。この時、dbMAGICのファイル定義も同時に作成するので辞書入力すれば即座にdbMAGICで使用できるデータになります。またdbMAGICの日付型や時間型などの変換時の問題にも細やかに対応可能です。
データメンテナンス及び開発時のデータ確認
BTOOL97の画面左側にはエクスプローラーライクなツリーが表示されます。ここには、dbMAGICのファイル辞書で見ているのと同じ順序でデータファイル名を並べることができるのですばやくファイルの中身を調べたりデータ定義内容を確認したりすることが可能です。開発時には、複数ファイルに渡って関連付けて更新するようなバッチ処理の結果が正しいかどうかの調査も効率よくこなせます。
BTOOL Ver2.1/32CMDとの違い
BTOOL/32CMDは、32ビットコマンドラインアプリケーションです。
単機能のモジュール群で構成されたこのツールは、バッチ系の処理に向いています。
dbMAGICからは、OSコマンドでコールして使用します。NTサーバー環境での動作もサポートしているので、MAGICサーバー上で使用することも可能です。
これに対して、BTOOL97は、32ビットウインドウズアプリケーションでインタラクティブな操作性をもち、ファイルメンテナンス等に向いています。検索結果を見ながら次の条件を入力して絞り込み検索をしたり、検索結果をJetデータベースにエクスポートすることも可能です。数多くのBtrieveファイルがある場合でも、簡単な操作で気軽に閲覧できるツールに仕上がっています。
BTOOL97の持つ機能
- エクスプローラーライクなツリー表示画面
画面の左側には、定義済みのファイルが一覧され、マウスで指定すれば、そのデータを表示する簡単操作。データ定義には、フィールドファイル(dbMAGICの辞書出力でファイル辞書を出力したファイル)、DDFファイル、JETファイルが使用できます。 - 範囲検索
条件に一致するレコードを抽出します。範囲指定に加え文字型、メモ型では前方一致、後方一致、部分一致、完全一致の指定が可能です。検索結果を画面で確認して、さらに絞り込みを続けることも簡単。キーなし検索だけでなく、キー検索もサポートしているので、効率的に絞り込んで行けます。 - 位置づけ
キーを使用した位置づけに加え、エディターやワープロの検索のようなキーを使用しない検索が可能です。 - Jetデータベース(Accessデータ)のインポート/エクスポート
インポートではフィールドウィザードが項目の変換を助けます。エクスポートでは、BTOOL97が、日付型や時間型、またAccess等でサポートされていない型などを適切に変換します。 - 多彩な出力形式
検索結果は、Btrieve形式だけでなく、テキスト形式(固定長/カンマ区切り)、HTML形式、Jetデータベース形式に出力できます。データ出力時には、項目を削ったり、項目の順番を入れ替えることも可能です。 - フィールドウィザード
Jetデータベースをインポートするとき、項目毎にどのような型変換がなされるか表示されます。このダイアログ上で、より適切な設定を選択することが可能です。 - データ修正機能
データはブラウズするだけではなく、修正や削除も可能です。(レコード追加はできません) - キー変更
画面表示に使用するキーを変更します。 - 昇順・降順切り替え
データファイルを昇順、降順に読み込んで表示します。 - キー作成・削除
キーの追加や削除が可能です。dbMAGIC上でキーの定義と物理ファイルが不整合になってしまったファイルでもブラウズし、キーに対する操作ができるので、簡単に整合をとることができます。 - 表示項目指定
項目毎に表示・非表示の設定ができます。また、表示項目の順序を入れ替えたり、見かけ上の表示の幅を変更することも可能です。 - ファイル再構成(クローン作成)
簡単にBtrieveファイルを再構築できます。大きくなりすぎたファイルの削除レコードを整理してサイズを小さくするのに便利です。 - 多彩な項目型のサポート
dbMAGICの多彩な項目の型(BLOB型を除く)をサポートしています。 - ファイル情報の表示
Btrieveデータファイルから直接取得できる情報を表示します。 - ファイル定義情報の表示
ファイル定義情報として取得している情報を表示します。 - 画面色、表示フォントの設定
画面色やデータの表示フォントは変更可能です。 - オーナー名
オーナー名の指定のあるファイルにも対応しています。 - トランザクション
排他トランザクション、並行トランザクション機能により、変更中のファイルの排他を行ったり、修正、削除したレコードを元に戻したりすることが可能です。 - レコードロック
レコード単位のロックを複数レコード同時にかけることができます。
動作環境
- BTOOL97を動作させるためには32ビット版Btrieveエンジンが必須です。
- Jetデータベースを扱うためにはJetデータベースを扱うための環境(DAO)が必要です。DAOはJetデータベースを扱うマイクロソフト社製品(Visual Basic ver5, Office97プロフェッショナル版、Access97,Visual C++ ver5等)に含まれています。
対応Btrieveエンジン
Btrieve 6.15以降のバージョン(Btrieveエンジンは本パッケージに含まれていません)
対応DAO
DAO3.5 (DAOは本パッケージに含まれていません)
動作OC
Windows 95, Windows NT4.0
注意事項
扱えるレコード長は最大で64512バイトです。
DDFファイルをファイル定義に使用する場合には、FILE.DDF, FIELD.DDF, INDEX.DDFが必要です。
1ファイル内に同一の項目名があると正しく機能しません。
1つのファイル定義内に同一のファイル名があると正しく機能しません。
dbMAGICのBLOB型は扱うことができません。
JETデータベースのOLE型は扱うことができません。
Btrieveデータファイルのバージョンが6.Xより古い場合、位置づけやキーセグメント項目の編集はアクセスモードを切り替えないと機能しません。
BTOOL97内でチェックを厳重に行っていますが、定義と異なるデータファイルが読み取れてしまった場合、動作は保証されません。
絶対パス名にスペースを含むBtrieveファイルの作成はできません。
従来のBTOOLにあったBGEN機能(テキストファイルのBtrieve形式変換)はありません。