■DXとSTATION Aiへの移転
9月のIoTGOメルマガでご案内したように、弊社は11月に日本最大規模のオープンイノベーション施設、STATION Aiへ本社を移転いたしました。
今回は、どのようにして本社移転を行ったのかについてご紹介します。
DXと会社移転
DXという言葉が広がり始めた2016年頃、
「DXが進展すればオフィスの役割が変わり、フリーアドレス化が進む」
「どこでも働ける環境が整い、オフィスは閑散とし、人々は制約から解放される」といった
ビジョンが語られていました。すなわち、DXの推進により、働く場所に縛られず、
常に同じPC環境やネットワーク環境を再現できるようになることで、
働き方の自由度が大きく向上するというものです。
企業側から見ても、場所の制約がなくなることで、居住地を問わず採用が可能になります。
また、家族のケアや介護などで従来は職場を離れるしかなかった方々も採用できるようになります。
弊社がSTATION Aiへの移転を決めた背景には、DX推進を支援する立場として、
自社でDXを実践しないと説得力が欠けるのではないか、という思いがありました。
移転先の部屋は社員数の半分に対応する席数しかなく、サテライトオフィス向けの設計となっています。
それでも、弊社はこれを本社として活用する決断をしました。
本社移転に向けた準備
本社移転にあたり、次のような準備を進めました:
•必要な書類をデジタル化する。
•FAXをインターネットFAXに切り替える。
•複合機を廃止し、紙の使用を極力減らす。
•電話をクラウド電話に移行する。
•社員全員に通信環境を支給する。
•社員全員にノートパソコンを支給する。
•社内サーバーを撤去し、クラウドサーバーへ移行する。
•デスクトップパソコンをデータ移行後に廃棄する。
•ディスプレイを全てモバイルディスプレイに切り替える。
•机や椅子移転先で用意されるので既存のものは廃棄する
•働き方の変化を全社員に理解させる。
•必要な書籍や在庫、10年保管が必要な書類をサテライトオフィスに保管する。
移転後の新しい本社オフィス
移転後、驚くほど物の少ない本社オフィスが誕生しました。総務部のみ固定席を設けましたが、
それ以外はすべてフリーアドレス制で、完全なクリアデスク環境となっています。
座席数は社員数の半分に抑え、自宅でのテレワーク、サテライトオフィス、館内コワーキングスペース、
事務所スペースを組み合わせて働けるようにしました。
これにより、どこでも同じ環境で働ける体制が実現しました。
さらに他のコワーキングスペースを活用することで、支店の設置や事務所の拡張も可能になりました。
ただし、もうひとつの目的であるオープンイノベーションへの取り組みや社内制度の整備は、
まだ試行錯誤の段階です。次回は、本社移転による利点や課題、
そしてその活用方法について考えていきたいと思います。
☎ 052-688-0521 株式会社マイクロリンク 営業部